3DS版の批評 
はじめに
この批評は、まだ3DS版信長の野望2をプレーしたことがない方のために、ゲームの概要と個人的な批評を紹介したものです。
購入の参考になさる方は、人によって違った楽しみ方、違った評価があることを理解した上で、お読みください。既にプレーされた方は、お読みになる必要はございません。
信長の野望DSと共通する内容については、「批評(レビュー)」をご覧ください。
批評(レビュー)
3DS版信長の野望2は、良くも悪くも信長の野望DSに新要素を追加しただけです。
情報関連は、全般的に見づらいです。機能や用語のヘルプは、プレイ中は確認できません。セーブは、セーブ位置を記憶してくれません。
そして、最も残念な点は、3DS版信長の野望2が信長の野望DSと全く同じマップということです。ゲームのテンポを重視したのでしょうが、3DSなら烈風伝の広さを再現して欲しかったです。
最も良い点は、遅い年代のシナリオが非常に充実していることです。他の信長の野望シリーズでは、「本能寺の変」の後は「関ヶ原の戦い」だけということも珍しくないのですが、3DS版信長の野望2では、「本能寺の変」「山崎合戦」「賤ヶ岳合戦」「小牧長久手」「九州征伐」「小田原征伐」「関ヶ原合戦」「大坂の陣」がプレイできます。1614年までプレイできるのは、かなり貴重です。
ただ、1614年は武将がかなり少なく、武将1人で兵士5000なんて大名も存在します。ちなみに、武将1人の最大兵士は1000です。3DS版信長の野望2で武将が100人追加されたようですが、女性や三国志の武将を含めての人数なのでしょう。
ゲーム開始時の勢力図を変更できる「新大名モード」も特徴的です。配下の武将を大名に代える機能は過去にもありましたが、3DS版信長の野望2では「武将の移動」「支城の独立」「新大名家の作成」まで可能です。手間と時間をかければ、独自の仮想シナリオも作成できます。
「新大名モード」がある反面、プレイ中に都市や武将のデータをいじれるエディット機能はありません。これを期待していた方にとっては、不満かも知れません。
細かな変更点ですが、「壁越」は移動力をためるのではなく、「工作」コマンドからすぐに使えるようになりました。忍者の利用価値は高いです。
正確な発生条件は分かりませんが、3DSホームメニューの説明書からゲームに戻った際に、画面がカラフルな砂嵐のようになるバグ(ファミコン時代によくあったバグ)が発生しました。ロードしても解決しませんでしたが、リセットしたら元に戻りました。同じ現象が発生した方は、一度リセットしてみてください。
信長の野望DSよりも良いことは確かですが、信長の野望DSをやり込んだ方には新鮮味がなく、烈風伝をやり込んだ方にはマップが狭く感じますので、結局のところ、新規の方でないと十分に楽しめないと思います。難易度が低めで、チュートリアルもありますので、信長の野望シリーズの中ではハードルが低いです。
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